社長メッセージ

鈴木輝男

 自動車業界は、CASEやMaaSの動向による変化を受けて、これまでにない非常に重要な転換期を迎えています。また、終息の見えない新型コロナウィルスの影響による人々の生活様式の変化やSDGsなどの環境意識の急速な高まりもあり、輸送機器用ファブリックを主力とする弊社を取り巻く事業環境は大きく変化してきております。そのような環境下、TBカワシマは2020年に創業10周年を迎えました。

 これまで、創業の母体となったトヨタ紡織、川島織物セルコン、龍村美術織物の170年以上の歴史のある伝統の力、顧客のニーズを的確に掴み、デザイン・技術・営業が一体となって具現化するチーム・ワークの力で、多くの魅力的なファブリックを世界中のお客様に提供してまいりました。更に近年は最高級ヌバック調表皮であるBRIN・NAUB®や、拡大基調にある合成皮革の市場に対応したSILCREVE®など製品領域の多様化を図り、お客様の高評価をいただいております。

 またグローバル対応に於いては、今後の成長余地を考慮し、中国江蘇省塩城市大豊区に、ファブリックの生産から表皮の裁断・縫製までを一貫した事業として取り込める新工場を設立、操業を開始しました。加えて、インドの生産工場は、市場拡大に効果的に対応すべく、2020年8月にドイツの有力ファブリック・メーカーであるAUNDE社と合弁化いたしております。更にAUNDE社とは2021年6月にグローバルに業務提携を発展させていくことに合意いたしました。

 将来の変化を先読みし、シェアカーや自動運転車など未来の移動空間に向け、防汚・抗菌・抗ウイルス・除電などの機能薬剤や光の透過で情報表示を行うファブリックなどの開発にも取り組んでいます。またカーボンニュートラル対応に於いては、環境負荷低減の原材料使用に留まらず原材料の循環型リサイクルに対応した革新的モノ造りへ取り組み、幅広く皆様の生活の安全・快適に貢献していく所存です。

 お客様に心から喜んでいただける商品をお届けするため、今後も徹底的なコミュニケーションを図り社員全員が「一枚岩」となってたゆまぬ努力を続けてまいりますので、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

取締役社長
鈴木輝男