社長就任のご挨拶

[記事公開日]2020/06/11

拝啓 皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

また、平素より格別のご支援ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 

このたび、小山秀市の後任として、TBカワシマ株式会社の代表取締役社長に就任いたしました鈴木輝男でございます。 

自動車産業は100年に一度の変革期と言われ、更に100年に一度の新型コロナウイルスのパンデミックによる人々の生活様式の変化も加わり、輸送機器用ファブリックを主力とする弊社を取り巻く事業環境も大きく変化しております。そんな中、今年、弊社は統合後10周年を迎えます。

 これまで、創業の母体となったトヨタ紡織、川島織物セルコン、龍村美術織物の170年以上の歴史のある伝統の力、顧客のニーズを的確に掴み、デザイン・技術・営業が一体となって具現化するチーム・ワークの力で、多くの魅力的なファブリックを世界中のお客様に提供してまいりました。更に近年は最高級ヌバック調表皮であるBRIN・NAUB®や、拡大基調にある合成皮革の市場に対応したSILCREVE®など製品領域の多様化を図り、お客様の高評価をいただいております。

 またグローバル対応に於いては、今後の成長余地を考慮し、中国江蘇省塩城市大豊区に、ファブリックの生産から表皮の裁断・縫製までを一貫した事業として取り込める新工場立ち上げに向け準備中です。加えて、インドの生産工場であるTB Kawashima Indiaでは、市場拡大に効果的に対応すべく、ドイツの有力ファブリック・メーカーであるAunde社との合弁事業化を推進中であります。

 将来の変化を先読みし、自動運転車や新型コミューターなど未来の移動体空間に向け、光の加飾を楽しめるファブリックや、体調のセンシングが可能なファブリックなどの開発にも取り組んでいます。また、弊社の得意とする防汚・抗菌・抗ウイルス・制電などの機能薬剤開発の分野では、幅広く皆様の生活の安全・快適に貢献していく所存です。

 お客様に心から喜んでいただける商品をお届けするため、今後もたゆまぬ努力を続けてまいりますのでご支援を賜りますようお願い申し上げます。